あなたは「wp-sitemap.xml」をご存じでしょうか?
以前、 Google Search Consoleでガバレッジエラーがあった際に「robots.txt」を確認すると、そこにはいつもの 「sitemap.xml」 とは別に、 「wp-sitemap.xml」 というものが表示されており、「ん?なんだこれは?」となったので、ここでは 「wp-sitemap.xmlって何?」という方の為に、消し方もあわせて紹介したいと思います。
そもそもサイトマップの役割とは?
サイトを制作した際に、検索エンジン用に意図したとおりにページをインデックス(※)してもらうために「sitemap.xml」というXML形式のサイトマップを設置する。というのは常識かと思います。(人間=ユーザー相手にはHTML形式のサイトマップを設置します)
通常は時が来ればGooglebotが新しくできたページを見に来て、そのページのリンクを辿ってその他のページもクロールしてくれます。
ただ、大規模なサイト(ページ数が多い、コンテンツ量が多いなど)や、新しく作成されたサイト、どこにもリンクされていないなどの場合には、サイトマップ( sitemap.xml )を作成し、Google Search Consoleから送信した方がよいとされています。
※インデックスされるとは、Googleなどの検索エンジンがそのページを認識し、データベースに登録されることです。これによって、検索された際に検索結果に表示されるようになります。
「登録されていない=検索結果に表示されない=無いのと同じ」なので、インデックスされるというのは非常に大切です。
robot.txtを確認してみる
robots.txt テスターを使えば、現在のサイトの記述内容がわかります。確認してみてください。
ここに以下のように書かれていました。
サイトマップ(XML形式)が二つも存在しちゃってますね。
wp-sitemap.xmlとは?
さて、ではさっそく本題の「wp-sitemap.xmlとは?」について説明していきたいと思います。
色々調べてみると、どうやらWordPress5.5から標準で実装されるようになったsitemapのようです。
自動で勝手に作られてしまうようです。
こちらの「wp-sitemap.xml 」は、WordPressをインストールしたディレクトリ直下に作られます。
「え!今まで手動やプラグインを使ってsitemap.xmlを作っていたけど…
自動で作ってくれるようになったならラッキー!」
と、思うかもしれませんがそう簡単ではありません。
実はこの「wp-sitemap.xml 」、極めてシンプルなものになりますので、複雑な設定は一切できません。
というか、設定はないです。(制御不能)
単純にサイト内のページ全てをサイトマップに登録してしまうので、登録するURLを選ぶことはできない仕様になっています。
また、更新日時も通知できないようです・・・。
インデックス登録したいページとしたくないページがある場合や、細かい設定をしたい方にとっては「使えない」サイトマップとなりますので、注意が必要です。
結局、従来通りのサイトマップを使用する事になるわけです。
(もちろん、全ページ登録してOK!な場合や、細かい設定が不要な場合はこちらの wp-sitemap.xml をお使いいただければと思います)
wp-sitemap.xml の削除方法
サイトマップ(XML形式)は二つもいりませんので、使えない方( wp-sitemap.xml )は出来れば削除したいところですよね。
ちなみに、ブラウザから「https://●●●.com(あなたのサイトアドレス)/wp-sitemap.xml」 へアクセスしてみると404エラーになります。
というわけで削除実行。
削除方法は以下です↓
お使いのWordPressテーマの「functions.php」へ以下を記述してみてください。
add_filter( 'wp_sitemaps_enabled', '__return_false' );
これで消すことができたかと思います。
再度、robot.txtを確認・削除完了
もう一度、 robot.txtを確認してみてください。
おそらく削除前と変わっていないと思いますが、右側にある「公開済みの robots.txt を表示する」をクリックしてみてください。
すると、以下のように削除されているのが確認できるかと思います。
あとはrobots.txt テスターの方の「Sitemap: https://●●●.com(あなたのサイトアドレス)/wp-sitemap.xml」の一行を削除して送信します。
3.Googleに更新をリクエストしてください。
リロードして、更新日時とrobot.txtの内容が変わったのを確認して、削除完了です!